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2021年2月19日更新

前歯部抜歯即時インプラント治療編 ( Immediate implant placement in anterior teeth with grafting material of autogenous bone and bone grafting materials ) 50代 男性 患者様の声 

   

東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。

自家骨と骨移植材を併用した前歯部抜歯即時インプラント治療編 ( Immediate implant placement in anterior teeth with grafting material of autogenous bone and bone grafting materials ) 50代 男性 患者様の声

右上前歯1本の歯根破折による抜歯即時埋入インプラント治療と右上側切歯1本の審美歯科治療(ジルコニアオールセラミッククラウンでの修復)を受けられた患者様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

左上1番目の歯ぐきが腫れて痛みを伴いご来院されました。歯肉から膿が出ていて、動揺があります。まずは口腔内所見確認し、レントゲン検査と消炎処置として抗生物質、鎮痛剤を投薬します。

被せ物の不適合、根尖部分透過像、辺縁骨部分透過像を認め、骨吸収が考えられ、歯冠歯根比率が1:1であり被せ物の比重に歯根が耐えられていない様です。

CT検査で確認すると、唇側及び根尖部の骨欠損が著しく、保存困難と考えれらます。

消炎処置をして、一時的に炎症症状が落ち着いた時点で今後の治療方法・方針をご説明し、保存不可能な場合に抜歯となった後の治療としてインプラント治療を含めてご相談致しました。現在の状況と今後の方向性をご理解頂き、被せ物を除去して保存の可否を判断することとしました。

被せ物を除去すると、唇側に歯根が破折しています。破折線も根尖部付近にまで及んでいます。歯根長も短く炎症再発のリスクを伴い長期保存することは不可能と考え、患者さんとしっかり時間をかけてご相談し、立案した治療計画にご理解を頂き、抜歯しインプラント治療を行うこと、できるだけ歯肉や既存骨にダメージを少なくするために抜歯当日に即時インプラント治療を行うことでご了承頂きました。また、インプラント治療が落ち着き次第、変色している右上2番目の再根管治療、ジルコニアオールセラミッククラウンによる審美修復を行うこととしました。

破折部位と可能な限り汚染物質を除去します。インプラント治療手術時までに既存骨を温存するために骨縁下部分の歯根を保存します。また、歯肉の再生を促進し、歯肉の状態を良好に維持します。

【 図1 】

【 図2 】

模型製作し、簡易診断用ガイドを使用し、CT撮影します。既存歯根軸(図1:黄色点線)に合わせてインプラント埋入ボジションを設定すると骨の無い部分となりインプラント治療が計画の段階で困難、トラブルを招くと想像できます。そのため、Triangle of bone(図2:黄色三角部分)の中で神経管を避けた部位が理想的な埋入条件と考えて、シュミレーションソフトを使用して口蓋側寄りにインプラント埋入ポジションを設定します。決定したシュミレーションデータを手術用ガイドステントを作製するために、製作業者に転送します。

シュミレーションしたデータを基に計画設定したインプラント埋入ポジションを正確に位置付けて手術するための手術用ガイドステントが出来上がります。また、そのガイドステント専用のドリルを使用して手術にあたります。

【手術当日】仮歯を除去し、歯肉の炎症症状が改善し、既存骨も残根状態にしていたため骨吸収をすることなく手術当日を迎えることができました。

【インプラント埋入直後】残根を抜歯し、炎症性不良肉芽組織を除去した後に、手術用ガイドステントを使用して理想ポジションにドリリング形成し、埋入角度、深度を確認し、インプラント体を植立します。

CGF : ( Concentrated Growth Factor :  完全自己血由来フィブリンゲル)

手術直前に患者様自身の血液を採血し、CGFを生成します。

『CGFテクニック』とは、患者様自身の血液を腕から20〜30cc採血して、遠心分離器で操作します。これにより、患者様自身の血液から傷を治す成分が多く含まれたゲル状のCGFが出来上がります。患者様自身の血液から作るため、感染のリスクを軽減できることと副作用が無いことがメリットです。この『CGF』を手術部位に挿入することで、治癒促進の効果が得られ、痛みも少なくできると考えられます。このCGFを潰して膜状にすることで骨移植手術時の手術創部の保護などに操作性よく使用できます。 

下顎枝より自家骨を採取し、骨補填材と混合して唇側の骨欠損部分に塡入します。

混合した骨補填材を唇側の骨欠損部分に塡入し、インプラント体を覆います。

骨補填材が漏れ出ることのないように、骨再生するスペースを維持して歯肉粘膜が内方に入り込まないようにすることを目的に吸収性メンブレン(吸収性保護膜)を貼付します。

さらにその上から、自己血から生成したCGF : ( Concentrated Growth Factor :  完全自己血由来フィブリンゲル)を貼付します。

貼付したCGFをCO2レーザーで蒸散凝固します。

隣在歯と仮歯を接着し、移植材を保護します。抜歯即時インプラント手術終了。

手術直後にレントゲン検査・CT検査でインプラント体の埋入位置を確認します。術前に解析シュミレーションしたポジションと術後のインプラントポジションがほぼ一致し、唇側の骨欠損部に骨補填材が十分に充填されていることを確認し、安全に手術が無事終了しました。

【手術翌日 1day after operation 】血餅で満たされ、痛みも少なく経過良好です。

【術後6ヶ月 6M after operation 】術後6ヶ月経過後、インプラント部の2次手術後土台を立てる準備をします。( Perio test : -6 )

印象用ポストを立てて、仮歯のための印象採得をします。

仮歯を装着し、歯肉の調和をはかります。

インプラント部分が仮歯の段階で隣の感染根管治療を行い、ジルコニアオールセラミッククラウンにて審美修復しました。

【インプラント上部構造最終補綴物装着】 対象歯のサイズを調整し、装着しました。周辺歯肉が馴染んでくるか経過観察します。

【最終補綴物装着後2ヶ月経過】周囲歯肉が少しずつ調和がとれてきました。今後も定期的に経過観察していきます。

Q1.治療前のお口の状態で気になっていた事はどのようなことでしたか?

A1. 前歯が虫歯になり、抜歯しなければならなくなったこと。

Q2.治療完了後の状態は、治療前と比べていかがでしょうか?

A2. 歯並びがきれいになり、気にならなくなった。

Q3.インプラント治療を受けられた患者様に質問します。
インプラント手術は、術前に想像さていたお痛みや腫れと比べて
受けられた後の感覚としては、痛みや腫れはいかがでしょうか?

A3.思っていたよりも痛みや腫れはなかった。

院長コメント

右上1番目の歯に炎症症状疼痛をご自覚し来院されました。歯茎の腫脹と膿が出ている状態でした。残存している歯根の長さも短く、破折を認め、長期的な保存は不可能と考え抜歯し、抜歯即時インプラント治療(抜歯当日に即時にインプラント治療をする)によって審美性の回復と機能回復をさせて頂く事になりました。
合わせて右上2番目の歯をジルコニアオールセラッミクによる修復処置を施し、初診時に比べてバランスの良い状態になって喜んで頂けた様子で、製作に関わった技工士と歯科医師として大変嬉しく思います。今後、定期的なメインテナンスと上唇小帯の付着位置の考察、歯肉周囲の調和が保たれることを引き続き経過観察させて頂ければと幸いです。


あきら歯科

〒182-0007 東京都調布市菊野台2-22-2 サンメディカルビル1F
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新宿から24分 明大前から15分 調布から5分

https://www.akira-dental.com


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