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2014年8月20日更新

10人に1人の子供に永久歯が足りない『永久歯の先天性欠如』

      2017/09/15

東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。

今回は、『永久歯の先天性欠如』について考えます。

永久歯が生えてこない子供が増加している?

ここ数年前から、お母様方から『うちの子供の永久歯がなかなか生え変わらないのですが…』というご相談が増えたように感じます。

最近では、永久歯の本数をご心配されてエックス線検査での確認をご希望されるご家族も増えております。

以下のパノラマエックス線写真は、上顎の左右5番目の『永久歯の先天性欠如』が確認できます。(A〜E : 乳歯 / 1〜7: 永久歯)image

日本小児歯科学会で2010年に公開講座で、『調査結果として、1本以上の永久歯が生えてこない子供が10%いる』と公表されています。

乳歯は上下合わせて20本。永久歯は親知らずを除いて28本あり、このうち20本は乳歯に代わって生えてきます。胎児期から出生後9カ月までの間、『歯胚』と呼ばれる永久歯の『種』が顎の骨の中で形成され、これが育って歯ぐきの表面に顔を出してきます。ところが『歯胚』がもともと作られず、永久歯が生えてこない場合があります。この現象が『先天性欠如』です。

『先天性欠如』の原因は、栄養不足や退化などの説があるものの、いずれも根拠に乏しく原因不明です。『原因が分からないから予防するすべもない』というのが現状です。

 『先天性欠如』は、乳歯が残っている期間は問題なく機能することができますが、乳歯の喪失後に欠損部を放置することで、周りの歯が移動したり傾いたりして、歯並びやかみ合わせが悪くなることがあります

 『先天性欠如』が見つかった場合に大切なのは、長期的な治療計画を立て、残っている乳歯を永久歯の代わりの歯として大切に予防しながら、歯並びやかみ合わせに異常が生じないように管理を続けることが重要です。そして、いずれはブリッジやインプラント治療などを施す必要がでてくる可能性があります。しかし、成長過程の段階でむやみにそのような治療を施すことで、かえって歯や顎、骨を傷つけることに繋がってしまいます。

適切な時期に適切な治療を行うことが重要です。いずれはこうした治療が避けられなくなるにしても、時期をできるだけ先延ばしにしたいものです。

現状では虫歯などの治療の際にエックス線写真を撮り、たまたま『先天性欠如』が発見されるケースが多いです。

早期発見のためには、7~10才前後で写真のように顎の骨全体を撮影できるパノラマエックス線写真検査をして、歯数の確認をされることをお勧めいたします。

 

先天性欠如について、詳しくはこちら


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