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2021年9月10日更新

患者様の声 : 親知らず・歯の移植・自家歯牙移植編(上顎洞挙上術併用ケース)Tooth Autotransplantation combined with sinus floor elevation technique 30代 男性

      2022/12/25

東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。

自家歯牙移植術(上顎洞挙上術併用ケース) Tooth Autotransplantation combined with sinus floor elevation technique 30代 男性 患者さまの声

右上第一大臼歯の歯根破折にて当医院初診。
右上奥歯の歯根破折により、歯根破折と汚染度が著しく保存不可能と判断し、抜歯の必要性があることをご説明し、レントゲン検査、CT検査などの結果、ご相談の上、保存不可の歯(右上6)を抜歯後に右上に存在する親知らず(右上8)を抜歯し、親知らずの歯を活かして、自家歯牙移植術を行なうこととなった患者様です。また骨量が不足し上顎洞挙上術を併用し移植処置を行いました。

患者さまアンケート


Q1.治療前のお口の状態で気になっていた事はどのようなことでしたか?

A1. 歯の詰め物が取れてしまい、放置したことで、痛みが出始めたのが理由で通院をしました。

Q2.治療完了後の状態は、治療前と比べていかがでしょうか?

A2. 自家歯牙移植を終えて、新たな被せ物をしておりますが、違和感なく治療を終えております。

Q3. 自家歯牙移植手術は、術前に想像されていたお痛みや腫れと比べて受けられた後の感覚としては、痛みや腫れはいかがでしょうか?

A3. 術後の当日においても、想像より痛みはなく、腫れにおいても特段気にならなかったです。

自家歯牙移植術 手術経過


歯根破折していて、虫歯が進行し、抜歯が適応と考えます。CT画像で上顎洞内の粘膜肥厚も認めます。消炎処置を施し、ある程度炎症を縮小させ、歯肉の治癒を図ります。

手術当日までの骨吸収を最小限にするため、歯肉のある程度の治癒を見込んで、残根状にします。術前のCTで確認すると、上顎洞内の粘膜肥厚が縮小しています。炎症反応が低減し、手術環境が良くなってきました。しかし、単純な移植処置だけでは対応できない状況です。上顎洞底部までの骨量が不足しています。そのため、上顎洞挙上術を必要とします。

右上6の残根を抜歯し、上顎洞底を明示し洞底骨を挙上します。上顎洞内部は鼻腔と交通しているため、動画のように洞底粘膜が呼吸と同時に動揺します。右上の親知らず(ドナー歯)を抜歯し、移植部位に合うように調整をしてからドナー歯を移植し、縫合固定します。

移植手術後にレントゲン・CT撮影で確認します。上顎洞底粘膜が挙上され、安定的な位置に移植できました。定着するまで3週間ほど経過をみます。

3週間経過後定着したことを確認し、根管治療を行います。

根管治療が完了し、上顎洞底挙上部位(黄色点線)も安定しています。

根管治療後、土台を築盛し被せ物を装着します。根尖部分の骨・上顎洞底粘膜の安定と機能的回復が得られている様子です。

院長コメント

右上の親知らず(8番目)を右上6番目のところに歯牙移植手術をして、修復処置・咬合機能回復いたしました。
自家歯牙移植術が可能か検討し、資料採取し患者様とよく相談の上、自家歯牙移植術を行うことと致しました。また、骨量が不足し上顎洞挙上術を併用し移植処置を行いました。

保存不可能な部位を抜歯して、インプラント治療などで対応することよりも、可能性が少しでもあるのなら『自家歯牙移植術』の選択を考えてお勧めしました。但し、抜歯対象部が虫歯を放置してしまった経緯もあり、プラークコントロールが良好でなく、親知らずの状態も必ずしも良い状態ではありませんでした。
機能していない親知らずの歯を抜歯して、移植することで中の神経は壊死してしまうので根管治療(根の治療)と補綴処置(被せ物)は必要となりますが、ご自身の歯根を維持して機能回復することができる『自家歯牙移植手術』と修復処置が無事に終了して、十分な機能回復ができて嬉しく思います。

また、今回の自家歯牙移植術においては、骨量が不足したため上顎洞挙上術を合わせて行う必要があり、難易度の高い治療でありました。

自家歯牙移植術に対して十分にご理解頂き、円滑に治療を終えることができました。引き続き定期的な診察、口腔ケアで口腔内の環境を整えて、できるだけ長く良い状態を維持できるように予防に努めて頂きたいと思います。そして、今回の『自家歯牙移植術』を通して、『歯の大切さ』を感じて頂けたかと思います。

『自家歯牙移植術』を受けられた患者様の多くは、このような抜歯をせざるを得ない経験をされることと大切な歯が元に近いような状態に戻ることで、歯への関心と大切さへの理解が深まることで予防意識が高まります。日々のご自身でのプラークコントロールの改善にもつながることを期待しております。このような良好な結果を実現できると患者さんと共に感動の場面を共有できることが歯科医師として嬉しく、やりがいを感じる次第です。当医院では、インプラント治療も行っています。インプラントは人工物でありますが、機能回復をするには良い治療法と考えています。しかし、自分の歯の移植が可能であれば『自家歯牙移植術』を選択肢に入れることは良いことと考えております。

歯に対する関心も向上し、歯の大切さを感じて頂き、歯科医院での定期的なメインテナンスの重要性をご理解頂けたことに嬉しく思います。
患者さまご自身も元の歯の感覚のように戻ったことで、違和感なく過ごして頂いているようです。その他の治療を含め、しっかりとメインテナンスを継続していただければと思います。

詳しくはこちらをご参照下さい。

自家歯牙移植術(歯の移植)とは?

https://www.akira-dental.com/ishoku


あきら歯科

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https://www.akira-dental.com


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